青い海の伝説 第20話 あらすじ②「永遠に続く伝説」+Cap133枚

1/29/2017

青い海の伝説 第20話 あらすじ②「永遠に続く伝説」


あらすじ20-① → こちら






シムチョンは3年ぶりにジュンジェの家を訪れた。インターフォンを押すとナムドゥが出て来た。
「寒いな〜どなたですか?」
「ああ・・・私、話があって・・・」
「間に合ってます」
勧誘と思われて一度は中に戻ってしまったナムドゥを再び呼び出す。
「寒いのになんですか?」
「ここに、ホジュンジェさんはいますか?」
「あー、忘れてください。もう忘れて。
ここがどうして分かったのか知りませんが、
あなたは騙されてるんですよ」
「何を?」
「何、海見に行こうって言われて、付いて行ったんでしょう、あいつの手口なんですよ」

そこへ、ユランが帰宅した。
「どなた?」
『あ・・・お母さんだわ』
シムチョンは嬉しくなった。
「このお嬢さんが、ジュンジェに会いたいって」
「じゃ、中で待ってもらわないと」






懐かしい室内、懐かしい人との再会に思わず込み上げて来て、ティッシュで涙をぬぐい、トイレを借りると言って、案内も待たずにスタスタ歩き出すシムチョン。
それを見たユランとナムドゥは訝しがった。
「何かこの家のことを知っているようですね?」
「そうね」
「ホジュンジェのやつ、誰もいない時に連れ込んだのかな、あのやろう!」



ナムドゥはジュンジェに電話をかける。
「誰?」
「知らない女だ、長い髪で美人。お前のタイプだ」
ジュンジェは無言。
「名前はまだ聞いてないけど、お前なにかやらかしてないよな?
とにかく早く戻ってこい」

ジュンジェは車を家に走らせた。

ナムドゥはシムチョンに名前を聞く。
「名前は?」
「チョンです、シムチョンよ」
「冗談はやめてくださいよ」
「本当です」
「ああ親御さんが童話好きだとか?それで家は?」
「遠いです」
「俺も遠いんだ」
「ナムヤンジュでしょ」
「そうですけど、何故それを?」
そう言いながらナムドゥの目がシムチョンの腕輪に留まった。
「ああ〜それ、それは本物?」
シムチョンは笑顔を浮かべた。
「どうして笑うんです?」
「人は変わらないですね、それが嬉しくて」

そこへシアが入って来た。シムチョンを見つける。
「誰なの?」
「あ、ちょっとお客様だ」
「あの人まだ?」
「そうなんだ。ああお前が先にプロボーズするのか?」
「いいでしょ、女の方からでも」
「でもされるのを待ったほうがよくないか?」

シムチョンはシアがここにいて、誰と結婚するのか気になった。
「あ、あなたはずっとここにいるの?」
「何ですって?」
「結婚するの?」
「ええそうよ」
「誰と?」
「この家の男とよ」
「男って、3人いるでしょ、その誰と?
誰と結婚するの、チャシア?」
「私の名前!どうして・・・」
「ホジュンジェと結婚するの?」
「ジュンジェはそんな気ないわよ、ジュンジェの記憶の中にはすごい女がいるみたいだから、私なんてかなわないの」
「ホジュンジェじゃないのね、だったらいいです」
「あ〜もう、なんでこんなことやってるのかな」
「だから待ったほうがいいよ、あいつ
何か準備してるかもよ」ナムドゥ。













そこへジュンジェが戻って来た。
「ジュンジェ、お客様よ」ユランが声をかけた。

「どなたですか?」
『かっこよくなったね、ジュンジェ。
よかった、元気そうで・・・』
言葉にできないシムチョン。

「誰なのか聞いてるんですけど?」
「私は・・・」

『私はあなたの生きる人生よりも
長く愛するって言ってくれた女よ』

「ジュンジェ、覚えてないんだな」ナムドゥ。
「かわいそうに」シア。

「どうしてここに?」
「それがその・・・」

『私はもう大丈夫、元気だと知らせたかったの。
そして会いたくて・・・』

「俺を知ってるんですか?」
『うん、誰より知ってるわ』

「いいえ、あまりよく知りませんが、前にちょっとだけ知っていてそれで。
ホジュンジェさんは覚えがないかもしれませんが」

「それで、なんでここには?何か話しでも?」
『愛してる』

「いえ」
『ただ、愛してるとそれだけ言いたくて』

「話したいことはありません」

『元気そうでよかった。
愛してるわ、ホジュンジェ』

「そうですか。俺約束があってまた出てかないと」
「はい」

するとシアが言った。
「ダメよジュンジェ、私今日テオにプロポーズするんだから!」
「ごめんお前らでやってくれ。おめでとうチャシア」
「ジュンジェ、お客様を放っていくの?」
ユランが止めたが、ジュンジェは出て行ってしまう。

シムチョンはただの1つも本当の気持ちを伝えられなかった。
ジュンジェは覚えていないのだから、シムチョンの声は届かなかったのだろう。

「失礼しました。それじゃ私・・・」
しかし、シムチョンはすぐにジュンジェのあとを追わずにはいられなかった。








「今出ていったのにどこへいったの?」
あたりを走って探すがジュンジェは見つからない。

『ジュンジェは幸せに暮らしていたわ。
私は来るべきじゃなかったんだろうか』

2人で前にイルミネーションを見た場所に来たシムチョン。あの時を思い出す。

『ここにいて、どこにも行くなよ』
『ホジュンジェ、早く戻って来て』

もう戻れないのね、と、濡れた足元をかばうようにしゃがみ込んで落ち込むシムチョン。









降り出した雪がふと途切れ、見上げればそこにはジュンジェが傘を差しかけて手を伸ばしている。

「どうした、また帰る気なのか?」

その手を取り、シムチョンは立ち上がり向かい合う。

「お前の望んでいたことはこれか?
世界から完璧に消されて、俺でさえお前を忘れ去ることが望みだったのか?

だったら何故戻って来たんだ?
どうして俺の記憶を消したんだ?
消すなと言っただろう?」

「本当に私を覚えてるの?」
「そうだ、この世界で俺だけがお前を覚えてる」
「どうしてそんなこと・・・」

「バカだな、お前が100回俺の記憶を消そうとしても、忘れたりするもんか」
「いいえ、そんなことありえないわ・・・」







「お前とどこに行ったのか、何をしたのか、何を食べたのか、何を話したか、どんな時に笑って、どんなに可愛かったか、
そういうのは消せたんだろうが、
おまえ自身を俺から消すことはできないんだ。
俺の体がお前を覚えてて、
この心臓にお前は刻まれているからだ。
だから、どうしたって消えないんだ」

















「それに、忘れないように懸命に努力もしたんだ。

もしかしたら何年もするうちに、本当に忘れてしまうんじゃないかって思って、
それで毎日忘れない努力したんだ。

お前を忘れないようにすべてを記録してきた。
お前が去るずっと前から。
いつかこんな日がきて、お前が記憶から消えても、この記録からでもお前を探せるように。

そしてお前が去って、
記憶のパズルをつなぎ合わせたんだ。
1年かかかった」








「それから、お前がいそうな海を見て回るのにまた1年かかった」








『この家は海から遠すぎる』
『こんな道沿いじゃないところ』
『大きすぎだな』
『これは小さいよ』
『このへんは人が多過ぎるな』
『ああ〜こんなに便利なところじゃなくてさ』

「海辺でお前と住む家を探すのに最後の1年費やして」










『やっと・・・
あんなに苦労させといて、
とうとう・・・』

さっき車の中でナムドゥから電話をもらい、とうとうシムチョンが帰って来たことを知ったのだった。
運転するジュンジェの目には涙が浮かんでいた。

「そうやって三年が過ぎて、
もしかしたら、来ないかもと思っていた日が今日やってきたんだ」







「どうしてそんなことを・・・
私は戻れないかもしれなかったのに・・・」
「その時は俺だけがお前を覚えてて、俺だけが
お前を愛し続けただろう」







2人はシムチョンの部屋に入った。
「全部そのままなのね。賃貸期間は終わったんじゃなかったの?」
「ああ。一緒に引っ越す人もいなくなったから、ここを買ったんだ」

「待っててくれて、ありがとう」
「遠いところから諦めずに戻ってきてくれてお疲れ様」

どちらからともなく近寄りかけて、ジュンジェがふと一歩下がった。
「また消したりしないだろうな?
お前が消しても消せるもんじゃないけど、
苦労したからな!」
「まっ、消さないわよ」
「いや、ごめん、今のは冗談だ、消してもいいよ」
近づくジュンジェ、今度下がったのはシムチョン。

「おい、なんだよ、こっちに来いよ!」
シムチョンの後を追いかけ、肩を寄せ合って座る2人。



シムチョンは公園の衣料ゴミ箱へ行ってみる。
思った通りオンニがいた。
「あっ、びっくりした!」
「何を探してるの?」
「ここは服がよくてね」
「あっちは靴がいいのよね」
「なのになんでここにいるの?」
「あなたを探しにきたの」
「私?」
「初対面でしょ?」
「人生は偶然の連続だけど、それを大事にしてこそ縁ができるのよね」

そしてオンニは好きな男がいるから、月水金にここにくること、
ラブにはロマンティックホットダーティーがあることを、伝えて驚かせ、友達になる約束を交わした。










シムチョンが勉強している。資格試験を受けるために学んでいる。ジュンジェがそばにくる。
「夜は長いんだぞ」
「何よ、勉強しないといけないのよ」
「じゃ、ベッドでやれよ」
「人間のやることは私にとっては全部簡単よ」
ジュンジェはさっとシムチョンを、抱き上げるとベッドへと運ぶ。
幸せそうに見つめ合い、楽しそうに口づけを交わす2人。





ジュンジェは検察官になる最終面接を受けていた。
「ホジュンジェさんは、試験の成績も良かったですね。どんな検事になりたいですか?」
「地方の検事になりたいです。海に近いところで。たとえばソクチョに家を買ったので、そこで検事をやれたらいいなと思っています」







『やっと夢がかなった。
なにもなく大した知らせもなく、そういう町で
すごく静かに暮らしてる』







2人は仲良く買い物から帰ってくる。
歩きながらつまみ食いして歩くシムチョンを見て、ジュンジェはあきれる。
「食べすぎだろ、食べすぎだ」

するとシムチョンはお腹を示して言う。
「私が食べてるわけじゃないから」
お腹には2人の赤ちゃんがいる。

「ごめん、スレンダーすぎるから忘れるんだよな。全部食えばいいさ。
しかし、公務員で二人を養えるかな?」
「大丈夫だって、いざとなれば私が泣くから」









2人は肩を寄せ合い、ベンチから目の前に広がる海を見ている。
静かで幸せな時間が過ぎて行く。

『なんでもない事で笑ったり泣いたりしながら、
俺たちの毎日毎時間、毎分毎秒が静かに流れていく。

たくさん回り道をして、ついにつかんだ大切な愛。

俺たちはこの美しく秘密でもあった伝説をいつまでも記憶していくだろう』



「青い海の伝説」終わり






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1 コメント:

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makomino
2017年1月29日 11:20 delete

いつもあらすじの解説ありがとうございました。想像で見ていたので、台詞の細かい部分がわかって感動も倍増しました。
掲示板の方には入れなかったけど、記事はずっと見させていただいてました。ありがとうございました❗
ツイはフォローさせていただきます❗

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