イ・ミンホ主演「青い海の伝説」第15話あらすじ①「シムチョンの望み」+Cap130枚

1/10/2017

イ・ミンホ主演「青い海の伝説」第15話あらすじ①「シムチョンの望み」










シムチョンは心の中でだけ返事をすることができた。

『もしあなたと別れたりあなたがこの世からいなくなったりしたらこの心臓は止まるの。
ジョンフンもそうして死んだわ。
愛する人が離れたら心臓は冷たくなって、硬くなって、止まるの。
あなたがいなくなったらそうなるわ、
海に戻らなければ私は死ぬの』

しかしその声はジュンジェに届いていた。
ジュンジェは内容に驚いて思わずシムチョンに聞き返してしまう。

「お前が死ぬ?何のこと?もう一度言ってみろよ」
「何言ってるの?」
「さっきのをもう一度言えって。
何が止まるって?硬くなるって?
何が起こるって?」

ようやくシムチョンにも心の声がジュンジェに聞こえたのではという疑念が浮かぶ。
「私の心の声が聞こえてるの?」
「お前の心臓が止まるって言ったのか?」
「いつから聞こえてたの?」
「お前は死ぬのか?」
「だからいつから聞こえていたのか聞いてるのよ!」
「なんでお前が死ぬんだよ!」
「あなた!・・・どこからどこまで知ってるのよ」
「最初からだ、全部知ってる」
「私が誰なのか…どこから来たのか・・・全部知ってるの?」

「そうだすべて思い出したんだ。
雨の日にお前に傘を貸したイカレたやつも、
お前が一人の時に手を握ってやったやつも、
ラーメン野郎も全部俺だった。
俺の記憶を消すことが、
唯一人魚の身を守る方法だったんだな」

「すべて思い出したの?」
「そうだすべて思い出したんだ」
『どうしよう・・・』

「それより、俺の質問に答えろ、どうして死ぬんだ?
どうしてお前の心臓が止まるなんて言うんだ?」
「みんな聞いたんでしょう?」
「それで?全部本当なのか?
もし俺がいなくなったらお前の心臓は止まるのか?
お前が・・・・死ぬのか?」

シムチョンは意を決した。
「聞いた通りよ。あなたは私の心の声を聴いたのよね?
そうよ、あなたが聞いた通り、ここは私の世界じゃないの。
海に生きることをやめてここに来たからには弱っていくの。
私の心臓が鼓動するのはあなたのためだけなの」

「だから俺が死ねば・・・お前も死ぬと?」
「ええその通りよ、あなたに何か起きてあなたが私から去ったら、
あなたが言うような、美しいものを見たり幸せに生きたりすることは私にはありえないの。
だからそんな約束はできない。
もしもあなたがこの世を去ったら
私も一緒に行くの」

チン教授の声がよみがえる。
『もし君がその女性を愛するのをやめず、
その女性も君のことを愛することをやめなかったとしたら、
後悔することになるかもしれないよ。
その愛は一方を死に追いやり、残る一方に
悲しみだけを残すかもしれないんだよ』

ジュンジェは愕然として後ずさった。
「マデヨンなんて問題じゃなかったんだ。
俺だけがお前を殺すことができるんだ・・・」
「ホジンジェ・・それは違うわ・・」








シムチョンはジュンジェに何もかも知られてしまったと、部屋で泣いている。
真珠があたりかまわず散らばっている。

ジュンジェも一人になり、チン教授との会話を思い出していた。
『君が愛するのをやめて、彼女が元のところに戻れば、悲劇は繰り返されないかもしれないよ』
セファがダムリョンにささるモリで自分をも貫く姿がよみがえる。

そこへナムドゥが来た。
「大喧嘩したんだな。大泣きしてるぞ」
何も言えないジュンジェ。
「最後まで責任もてないならこの辺で整理したら・・」
「なんでそんなこと言うんだ。おれはまだあいつになにもしてないんだぞ、
泣かせた以外なにしたっていうんだ」
「俺のせいか?お前が泣かせたんだろ、俺に言うなよ」

「チョンが俺を追いかけてきたのはあいつの意思だとしても、
あいつを返せないでいるのは俺の勝手だと思うんだ」
「なんだって?」
「身勝手だってわかってても、返す理由には気づかないふりして、
返さなくて済む理由ばかり考えてるんだ。
このままじゃ、取り返しのつかないことになるのに・・・」

「そうか・・それはそうと、なぜかさっきから俺はチョンに借りがあるような気がするんだけど、
なんなのか思い出せないんだ・・・」
「思い出せないなら考えるなよ」
「おい、よせ、叩くな」
思い出されては困るジュンジェが頭を叩いたのだった。










部屋に戻るジュンジェはシムチョンが泣いているのだろうかとはロフトを見上げる。

 しばらく泣くと、少し落ち着いたシムチョンは今までのことを思い返してみた。

『お前の秘密ってなんだ?』
『あなたと私は違うということ。私は人魚だということ』
あのとき・・・そう、あの時からだったわ・・・
詐欺の片棒を担がされてケンカになった時。

『危なかったわ、水に落ちたら全部バレるところだったわ』
『おい、おまえ、間違って落ちてたら脳震盪だったぞ!』
チムシルバンでプールに落ちそうになって助けてくれた時。
あの時ももうわかってたんだわ。
全部わかってて、わかってて・・

『これってどういうこと?俺のことは考えるなってこと?何この目?怒ってるの?』
額にキスして『もう何も考えるな』
って、またキスしてくれた時ももう・・・。
わかっててどうして?







シムチョンはそっと扉を開けて下を見る。
ジュンジェがずっと見つめている。
シムチョンは降りていく。

「聞きたいことがあるわ」
「なんだ?」
「実は今日、ナムドゥに泳いでいるところを見つかったの。
そしたらもう怖くて。
わたしを売るって脅されて・・・それで記憶を消したの。

ねえ、あなたはどうだったの?
わたしが人魚だと知って
怖くなったり嫌になったりしなかったの?」

「それが今大事なことなのか?」
「うん、すごく大事よ」
「ああ、怖くもならなかったし嫌いにもならなかった。
最初からお前は変わってただろ?だから、そうだったんだなって」

「よかったわ。安心したわ。あなたに嫌われなくてよかった。
正直なところ、ホッとしてる。あなたに知られたこと。
毎晩寝るときに思ってたのよ、いつバレるだろう?明日かな?
バレたらどんな顔するんだろう?
私を嫌うあなたの顔を夢で見るのが一番怖かったから」

「俺が一番怖いことは夢が全て繰り返されることだ」
「夢が繰り返される?」



















話すことを決心したジュンジェはシムチョンを連れて博物館に行き、
ダムリョンの肖像画の前に立つ。

「あれっ?」
「お前の考えていることくらいわかるよ。俺のほうがハンサムだろ?」
「でも誰なの?」
「人魚を愛した一人の男だ」

ジュンジェはダムリョンとセファの過去の話をした。

「この男は幼かった時、海でおぼれたんだ。
そのとき人魚が助けてから二人は長い時を一緒に過ごし
恋に落ちたんだけど、
男は家のためにほかの女と結婚することになったんだ。
でも初夜に彼は新床を抜け出して海へと走り、
命を懸けて海に飛び込んだんだ。
もう一度人魚に会いたかったから。
彼の願い通り、人魚は再び現れたんだが
彼の記憶を口づけで消してしまったんだ・・・。

時は流れて大人になった二人はまた出会ったんだ。
終わったと思われた運命が再び動き始めた・・・・・」

「それで・・・それでどうなったの?ねえ?どうなったの?
何が繰り返すのか、教えてくれるんじゃないの?その後二人は・・・」













ジュンジェはそっと思い浮かべてみた、幸せな二人の姿を。

『そなたの好きな柿だよ』
『外は雪でございますか?』
『知らなかったのか?』
二人は手を取り合って窓辺により、
ダムリョンがセファの肩を優しく抱いて外の雪を一緒に見ている、
そんな情景を。

「二人は・・
幸せに暮らしたんだ。
怪我もせず健康でかわいい子どもも生まれて元気に育てて。
長く長く幸せに年を取っていったんだ」
ジュンジェの瞳には今にもあふれそうな涙がとどまっている。

「そうだったの・・・」
「ああ、そうなんだ、これが俺が夢に見た二人の話なんだ」
「でも、なぜかしら涙が出るわ」
シムチョンはそっと涙をぬぐう。













「こっちに来て」
ジュンジェがダムリョンの壺の前にシムチョンを案内する。

「彼らも俺達の夢を見たみたいだ」
シムチョンもじっと見ていた。

「ねえ、これがどうして怖い夢なの?」
「え?」
「美しい夢じゃない・・・美しい夢の繰り返しが怖いの?」

言葉に詰まるジュンジェ。
「おい、ここは大きな声を出すところじゃないんだぞ、
そんな風に騒ぐなよ、他の人の邪魔だろ」
「他の人って、どこに?」
周りには見事に人気がなかった。

「どうして?何が怖いの?」
「いや、その時と今は、状況が違うから」
「何が違うの?」

「お前が言ったんじゃないか、お前がここにずっといると、
死ぬかもしれないって」
「そのこと。あなたが私のそばにいて私を愛してくれれば、
私の心臓はずっと鼓動するはずよ。
きっと彼らもそうしたから、最後まで幸せに暮せたんじゃないの?」

「俺はあの男じゃないんだぞ」
「どういう意味?」
「いや、気持ちが変わらないとは言い切れないだろ。
世の中で最も変わりやすいのが人の気持ちだ。
だから、生きるとか死ぬとかと言ってた恋愛も終わる時もあるし、永遠のように思えた結婚生活も終わるのさ。
それなのに、俺にもわからない俺の気持ちに、お前の命がかかってると言うからだ」
「それでそれが怖いの?」
「ああ、それが怖いんだ」

じっとジュンジェを睨むシムチョン。
「どうした?」
「不公平だわ、どうして私の気持ちだけあなたに聞こえて、
あなたのは聞けないの?」
「心の声がが聞こえる必要なんてないだろ?
俺のように真実だけを話す人にはいらないぞ!
おい、悪口言うな、全部聞こえてるんだからな!」



ユランはナム部長の妻に電話を入れていたが、あいにくつながらなかった。
















 








その夜、シムチョンはいい考えがある、とジュンジェを説得し始めた。

「ねえ私、いい考えがあるの、ちょっと聞いて、ホジュンジェ」
「うん?」
「私のせいであなたが怖い思いをするのは嫌なの」
「それで?」
「昨日よ、昨日の記憶だけ消しましょう」

「なんだって?」
「あなたの胸にある昨日の記憶だけ消すのよ。
そしたら前のように普通に戻れるわ」
「何のことだよ」
「できると思うのよね・・・
ちょっと力加減をコントロールすれば・・・
やればできると思うの」

「何をするって?」
「それって、水の中みたいに簡単じゃないから体力が少し心配なんだけど、全力を尽くすから。ね?
ほんのちょっとの我慢よ、1日か半日分の記憶だけでもいいから」

シムチョンが迫ってくる。
後ずさるジュンジェ。
「何のことを言ってるんだよ?」
「ちょっと目をつぶってよ、私を信じて」
「なんで目をつぶるんだよ」
「痛くないから、ちょとだけだから」
「おい!お、押すなよ!」

「な、何する気だよ?」
「痛くないから、私を信じて」
「おい!」

壁ドン!

しばらく見つめあったが我に返ってジュンジェがシムチョンの手を振りほどいた。

「ちょっと!何やってんだ!」
部屋を出て、追いかけてくるシムチョンから逃げ回るジュンジェ。
「もう!おい!やめろ!こら!来るなったら!」
ナムドゥとテオがキッチンにいるが目に入らない二人。
「こら!やめろよ、ほんとに」

「あいつらは一体何してるんだ。
いい年して鬼ごっこか?
チョンは昨日はこの世の終わりみたいに泣きくずれてて、
あいつもため息ばっかりついてたっていうのに」
ナムドゥがあきれ、テオはため息をつくと部屋を出ていく。
「ことが終わったらあんなの見なくて済むように
この家を出ないとな・・・」

二人は周りの視線にお構いなし。
「捕まえたわ!」

















ベッドに横になったジュンジェにロフトから声をかけるシムチョン。

「ほんとにダメなの?」
「扉を閉めろよ」
「半日分の記憶だけでも消せたら最高なんだけど」
「そんなことしたってなかったことにはならないぞ。
俺が心変わりしたらどうするんだ?
もうお前を好きじゃないと言ったりしたら」

「ホジュンジェ、私は何でもわかる人魚なのよ。
ね?私がさっさと気持ちを変える男なんかについてくるわけないじゃないの。
あなたを見た瞬間にわかったの。
あぁ、この人しかいない、
一生かけて愛する価値があるのはこの人だって」

ジュンジェは胡散臭そうな表情でシムチョンを見る。
「お前、悪いのはその目だって言ったよな」
「うん?」

ケンカした後のことを思い出すジュンジェ。

回想 
『あぁ~~目がおかしくなってたんだわ
後ろ向いてたのかしら!
星の数ほど男はいるのに。
私は水の中に住んでて何も知らず、
陸に来て初めて会った男がホジュンジェだったのよ
あなたが最高だと思わせたくせに』

心の中でさんざん悪態をつくっシムチョンの言葉を口にする。
「俺が一番だとお前が思ったんだろ」

回想その2
『いつも見てるTVにはかっこいい人がたくさん。
まったくジュンジェも王子症候群だわ、
自分だけががかっこいいと思ってるんだから』
「世界で一番のイケメンは俺なんだったな?」

さらにいいつのる。
「俺は自分でかっこいいと思ってるんだろ~~」

「あはは~~、そうだったっけ?
まあ、そんなことはたいしたことじゃないわよね。
それにしても、あなたはずるいわ、
全部聞こえてて知らん顔してたんだから
まあいいわ・・・」

「ぜ~~んぶ消すっていうのどうかしら、ね?
あなたが私の話が聞けることも」
「おい、なんだよ」
「ねっ!それがいいわ、1週間分くらい消そう」

梯子を降り、ベッドの横に立つシムチョン。
「そんなことしてどうするんだ。
今から東の海に帰るっていうのか?
それとも、どこかほかのところへ行く飛行機のチケット買うか?
ボラカイ行きとか?
そこなら海があったかくていいよな、いつか俺も会いに行くよ
サーフィンするときにみんなとさ」

「わかったわ、あなたが嫌がることはしないわ。
だから私を抱きしめて眠ってくれない?」

「ほんとだってば、何もしないわ
あなたに抱きしめてもらって眠りたいだけよ。
信じられない?」
「ぜ~~んぜん信じられない!」

ジュンジェは頭から布団をかぶって姿を消してしまった。
「あぁ~~うまくいかないわね」

「聞こえてるんだぞ、全部
お前は自分のことしか考えないんだな。
人魚は純真無垢だと聞いてたが、
今のお前はずるくて嘘つきになってるぞ。
暇な時に童話読んでやろうか?
お前みたいなことしてるやつは一人もいないぞ」
「ちっ!」

シムチョンが諦めて戻ろうとすると、ジュンジェが顔を出した。
「もう何も言うことないのか?」
「あるわ、約束する、なんにもしない」
「ほんとに何もするなよ」

ジュンジェがポンポンと、自分の横を叩き、ここへ来いと示すと、シムチョンはさっととび込む。
シムチョンに布団をかけるジュンジェ。

「お前の心臓がちゃんと動いてるか確かめるだけなんだからな」
そういうと隙間なくぴったりとシムチョンを抱きしめる。

「いい動きだな」
「あなたがいるからね」
シムチョンもとてもうれしそうな顔をした。










ソヒはユランがチンジュ宅の家政婦だということを知り、すぐに訪問した。
酒の席での失態を詫びるチンジュを許すと言うソヒ。

コーヒーをユランに頼む間に、ユランがやめたいと言っていることをチンジュから聞いた。
コーヒーを運んできたユランは、ソヒに気づいたが知らんふりをしようとした。
しかし、ソヒが仕掛けてきた。

「おばさん、このお宅をやめるんですって?うちにきたらどうかしら?」
ユランは顔色を変えずに言った。

「そう?私行ってもいいの?あなたの家に」
ユランの態度が大きくてコーヒーを吹き出してしまったチンジュが、
止めるのも聞かずユランは続ける。

「あなたの家に行って炊事をしてもいいの?
母屋はダメでも、台所にはいてもいいのね?
ここにどうしてきたのか、何を確認したいのかわからないけど、
あなたが誤解しているようだから言うわ。

私がこれまで姿を消して過ごしたのは、私のジュンジェに迷惑がかからないようにするためだったのよ。
でももう私には遠慮する理由がなくなったわね」

ソヒは言い返せず立とうとした。
しかしユランはチンジュに向かい、きっぱりと言った。
先日の話の当事者が自分とソヒだと。

「私がホイルジュンンの元妻で、この人は妾だったのよ」

 あまりのことにうれしさを隠せないチンジュ。
ソヒが席を外してほしいというので、
部屋を飛ぶように出て、すぐに友人に電話する。
「うちが今、歴史の現場になってるのよ、よく聞いてね~~~」





ホン刑事たちと話をするジュンジェとナムドゥ。
カンジヒョンについて調べたことをナムドゥが報告する。
「夫が二人死んだというのは刑事さんたちも知ってましたよね。
孤児だったカンジヒョンは養子となったんだけど、
その家族も謎の死を遂げていました。
こんなに身の毛のよだつ調査は初めてですよ。

それに、チェチョン出身で、どこかで見たと思ったらお前の母親と同じ高校出身だったんだ」
ジュンジェの顔が曇る。


あらすじ15-②に続く →こちら



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