[あらすじ]青い海の伝説第9話① 「このキスも忘れてくれ」+Cap146枚

12/16/2016


第9話 あらすじ① 






やっと探し出したシムチョンは寂しそうにジュンジェを見つめた。

「私、戻るわ。元いた場所へ、遅くならないうちに」
悲しげなシムチョンにしばらく間をおいてジュンジェが答える。

「もしお前のこと、好きなる計画ができたら教えろって言ったよな・・

できたんだ・・・計画・・・

だから、行くな」

シムチョンはその言葉をかみしめる
「行くな?」
「うん、行くな」

ジュンジェはシムチョンの手を取った。
「家に帰ろう」

しかし、ジュンジェは苦しそうな声を上げると、その場に倒れこんでしまった。

「ホジュンジェどうしたの!
大丈夫?
ホジュンジェ!」
 シムチョンの叫び声だけが響いた。


無意識のジュンジェはどこかでダムリョンと自分が見つめ合っているのに気づいた。







気を失っているジュンジェをかき抱きながらシムチョンは声を上げた。
「助けてください!」


ダムリョンとジュンジェ

「誰だ」
「どなたですか?」

「私はダムリョンという。
そなたが次の世の私ならば、これだけは覚えておきなさい。
すべてが繰り返される、ここでのことがそこでも起きる。
危険な者からその女性を守り抜いて欲しい」










ジュンジェが目を開けた。
「大丈夫ですか?これが見えますか?」
救急隊員の問いかけに、大丈夫ですと答え、身を起こした。

「ホ・ジュンジェ、大丈夫?」
「大丈夫だ」

立ち上がり、頷くジュンジェを思わず抱きしめるシムチョン。
その背をやさしくとんとんと安心させるように打つジュンジェ。














二人は帰るため歩き出した。
「ほんとに大丈夫なの?」
「お前も 痛いって言ってたろ?」
「私はもう痛くないわ」

ジュンジェがシムチョンの肩を引き寄せた。
「何?」
「恋をするだの、計画があるのだとか言ってたくせに、逃げることを考えていたのかよ?どこに行くつもりだったんだ?
公務員のあいつとか?」

黙って聞いていたシムチョンが答えた。
「あの人もういないの」
「なんで?どこへいった」
「遠くへ」

「お前もそいつを追っていくのか?
何、それで一緒にインスタントラーメンでも食うのか?」
「それはその人じゃない」
「じゃ、誰なんだよ」
「言えないわ」

ため息を一つついてジュンジェが手をつかんだ。
「だめだな、ついてこい」
キャッチャーゲーム機の前で止まるジュンジェ。

「ぬいぐるみを一個選べ」
「あのピンクのたこ」
「そうか、選んだのならあいつを絶対に取れ。やってみろ」

ゲームを始めるシムチョン。あと少しのところで取れない。
「あぁ…落ちちゃった、あと少しだったのに」
「もうすぐだっただろ?でも取れなかった、人生ってそういうものだよ。でもお前が諦めたらあのピンクのタコは一生外に出られないんだぞ?もう一回だ」

再度挑戦するが・・・
「できないみたい」
「諦めるつもりか?
選んだのならお前のになるまで諦めるな。

ピンクのタコだろうがなんだろうが!」

「うん、もう一回やってみる」

やる気になったが何度挑戦しても取れない。
ジュンジェが待ちくたびれて声をかけた。
「もうその辺で・・・」
「いいから!」

しかしまた失敗。
「もうすぐだったのに・・機械をいじってるんじゃない?」
「もう諦めたら?」
「いやよ」
「次にしたらいいんだよ」
「次のこの時間に?」
「そう、大事なのは、選んだのは諦めないことだぞ、
諦めたらいいのか、だめなのか?」
「だめ・・」
「よし」

ジュンジェがシムチョンの腕を取った。
二人は家に帰ることにする。


家で三人組と
















ジュンジェが戻ると、行くなって言ったのにと心配するナムドゥとテオがいた。
「大変なところになるところだったぞ」
「大丈夫だって」
「顔は見たのか」
「いいや」
「心当たりもないのか?」
「敵は多いからな」

その時テレビのニュースが脱獄した殺人犯マデヨンの顔を映し出した。
ジュンジェがじっと見るので、ナムドゥも画面を見る。
「どうした?」
「あいつだ」
「あいつだって?脱走犯の?マデヨンか?」
「うん、間違いない、こいつだ」

するとシムチョンも言う。
「その人今日は帽子を被ってないのね」
全員がシムチョンを見る

「チョンはこいつを知ってるのか?」
シムチョンが答えるより前にジュンジェが続ける。
「そうだ、雨の日に、警察の格好で来た奴だ」
「警察が来る前にも黒の帽子もかぶってたよ」
「お前、あの日より前にも会ったことがあるのか?」
「うん、ちらし配ってる時に」

「うあ、脱走犯がチョンを尾行したのか?鳥肌たったぞ」
腕をまくって見せるナムドゥには構わず、ジュンジェが怒り出した。

「そんなことがあったなら言わなきゃダメだろ!バカかよ!!」
「おい、チョンだって今知ったんだろ?」
怒鳴るジュンジェをテオは怖い顔でにらんでいる。
ジュンジェはその場を去る。








部屋で暖炉の火を起こしながらベランダのジュンジェに話しかけるナムドゥ。
「寒いのに何やってるんだよ、入って座れ」
「なんでチョンを追うんだよ」
ジュンジェはマデヨンが気になって仕方ない。

「チョンじゃない、目的はお前だよ。マジお前は死ぬところだったんだぞ」
「そうだけどさ、でも、なんでそいつがチョンを・・・」

その時ジュンジェはダムリョンの声を思い出した。

『そなたが次の世の私ならば、これだけは覚えておいて欲しい。
すべてが繰り返される、ここでのことがそこでも起きる。
危険な者からその女性を守り抜いて欲しい』

「ヒョン、おかしいんだけど、俺、夢を見たんだ」
「夢?」
「そこで俺は朝鮮の人で、腕輪をしていて」
「キムダムリョンの?あの?夢ではお前がキムダムリョンなのか?」
「そうみたいだ」

「あぁ、俺も映画見て将軍になったりするぞ」
「そういうんじゃなくてさ・・・」
「何だ、前世とでもいうつもりか?」

「違う世界の違う俺・・・」
「違う俺って・・・俺が腕輪のことを言ったし、あのシアの仕事もそうだし、それでだよそんな夢は。お前脳科学専攻だろ?」
「そうかな」
「そうだって」

そこでナムドゥは話を変える。
アン・チンジュをだます計画実行しようと。

チンジュが電話をしている。娘の同級生の母親と話している。気に入らないユナの話をしている。








そこへ夫のトンシクが来る。
「また会って詳しい話しましょう」というチンジュに
「一時間半も話してたのにまだ詳しい話できてないの?」と声をかけた。

チンジュも夫にイルジュンと話したか聞く。
口に合うというから高いお金をかけて家政婦を雇っているのに、リターンがなさすぎると不機嫌なチンジュ。
トンシクそんなチンジュを慰めた。
黒いお金が回ってきても困るだけだと。
チンジュは自分たちでお金を貯めなきゃね!と言った。


 イルジュンの家に郵便局からソラへ直接渡す書類が届いたと、インターホンが鳴る。

受け取りにソヒが外に出ると、マデヨンが立っていた。
「どうしてここまで、気でも違ったの?」
「寒いし金もないし腹も減った」

すかさずソヒは金の包みを渡した。」
「ホジュンジェ、ただものじゃないぞ」
ソヒは計画がうまくいかない事を、いらいらと責め立てる。
「このまま全部奪われたらどうするつもり?」

その時、チヒョンが帰宅したので足早にマデヨンは去る。。
夜遅くすみません、と書類を渡すふりをして。

「この時間に郵便なの?」
「年末だからかな。それより、食事はしたの?」

しばらく歩き、チヒョンが話す。
「ジュンジェのこと何か聞いてませんか?」
「私が?知らないわ」
「この前ジュンジェに会ったんです。偶然にも」
「そうなの?それでお父さんには言ったの?」
「いいえ、お母さんに先に言うべきだと思ったから」
「それでいいわ、お父さん最近忙しいみたいだから」

母親の反応に不審げなチヒョン。
「もしかしてジュンジェのこと知ってますか?」
「知らないっていったでしょ」
「じゃ、なんで訊かないんですか?」
「ジュンジェでできた傷が大きいのよ」
「でも、お父さんは俺やお母さんのため動けないんじゃないですか?」
「親子の仲がああなったのは残念だけど、ジュンジェが戻れば私たちはこのままじゃいられないのよ、今みたいに暮らせるとおもう?」

「お母さん、俺はお母さんを守ってあげたいんです」
「いい子ね。でも守るのはあなたじゃなくてこの母の仕事よ、
行きましょう」


3人が家で近所のコンビニの映像をハッキングしマデヨンを確認していると、ジュンジェに知らない番号から電話がかかってくる。














ナムソンジュン部長の知り合いかとかけてきたのはチヒョンだった。ナム部長の携帯の履歴を調べているのだ。
そこで初めてジュンジェはナム部長が事故にあったことを知る。

病院に向かおうとして、シムチョンが家にいないことに気づき、電話をしたがシムチョンが出ない。
「あの狂った奴がどこにいるかもわかんないのに!」

位置追跡装置を動かすジュンジェ。
公園だ。
 「こいつはなんで毎回そこにいるんだ?」











シムチョンは江南で初めてできた友人と話していた。
「好きになる計画があるって?そりゃ~付き合い始めた日だね。いいときだな~~」
「そうなの?」

「今からが肝心だよ、あんたにぞっこんにさせなきゃ」
「どうするの?どうしたらここで長く生きていけるかな」
「そんな方法知ってたら私だってこんなところにいないって」

「でさ、ラブには3段階があるんだよ」
 目の前にいるカップルを示しながら、ロマンチックから始めろといって指南しているところに、ジュンジェが駆け寄ってきた。

「お前はなんで電話にでないんだよ!ここで何をしてんだ?」
「あぁ、挨拶して、友達よ」
友人が見とれている。
そそくさと頭を下げ、手差し出す友人の手に一瞬だけ触れたジュンジェは
「わかったから帰ろう」とシムチョンを連れ出した。

「ここであの物乞いと遊んでたのかよ」
「私、物乞いじゃないよただの野宿人だよ!」















二人はナム部長の病院に向かった。
夫人が部長に声をかける。
「ジュンジェが来たわよ、息子より大事にしてたジュンジェよ」
横になるおじさんを見るジュンジェ。

「おじさんは飲酒運転なんかじゃないです。ブラックボックスは?」
「故障していたらしくその日のことはないのよ」
マデヨンが細工して消去していた。

そのころ、目に異常を感じていたイルジュンも病院で検査を受けていた。白内障のようだ、進行したら手術しかないが、今は薬で様子を見ようといわれる。

シムチョンは部屋に入らず廊下で待っていた。
そこへチヒョンが現れた。
「ホジュンジェの家族?」
「そう言ってくれるのあなたしかいませんね」
チヒョンが笑顔をそっと浮かべた。

「前にも言いましたけどホジュンジェとは別れません」
「ええ。それと、親しいみたいですけど、結婚するの?」
「計画しています」
「何を?」
「いろんなことを」
「そうなんだ」

シムチョンはチヒョンに訊いた。
「ところで家族ってお互い似ていて甘いものなのに、ホジュンジェとあなたはどうしたんですか?」
なんと答えようかと思ったときイルジュンが姿を見せた。

「お父さん」
「チヒョン来てたのか、あれ、どなただい?」
「お父さんあの、、」

シムチョンが訊いた。
「この人もホジュンジェの家族?」
イルジュンは驚ろき、尋ねる。

「えっ?ジュンジェの知り合いなのか?」
「それが・・・」
その時ナム部長の部屋からジュンジェが出てきて、父と息子2人は再会した。

















話そうとして向かい合って座る二人。
なかなか言葉が出ない。

過去の記憶がよみがえってきた。

銭湯に行く途中の楽しかった会話・・
一人だけベットに置き去りにされて家族が食事に出かけてしまった時のつらさ・・

一人泣いた記憶。
「お父さん、痛いよ・・・」
届かない僕の声。

「どうしたんだその顔」
父が声をかけた。
「なぜ今更気にするんですか?」
「だから家を出たら苦労すると言っただろ」
「僕はお父さんのそばを離れただけですし、家にいたときよりずっといいです」
 「俺が何をしたのか」

 ジュンジェは母との失った時間を許せないから、母と自分のすべての時間を捨てたから、全部あきらめてした選択だから、自分のことは忘れてほしいと父に言った。

イルジュンは相続のことがあるから戻るようにとジュンジェに言うが、ジュンジェはかたくなに断った。
「何ももらったりしません。それが金でも、人生を生きる方法でも。もうお父さんとは会いたくありません」
 「お前・・・」

「でも・・お元気で・・」
椅子を立つジュンジェ。
頭をさげ、静かに立ち去るジュンジェを見て、イルジュンは立ち上がろうとするが具合が一瞬悪くなり、気づくとジュンジェの姿は消えていた。


ジュンジェはそんな父の様子には気づかず、待っていたシムチョンを伴って家に帰る

車を運転するジュンジェはずっと無言だった。












家について薬を飲むジュンジェ。

「お前も帰りたいのなら帰れ。
選んだのなら諦めるなって言葉、あれは全部でたらめだ。

俺もお前と知り合う前の時の方がもっと楽でよかったんだからさ」

ベッドに寝転び、ジュンジェは泣いていた幼い頃の自分を思い出しながら眠った。



















手を握っているシムチョン。
ジュンジェの額に濡れタオルがある。

ジュンジェが目を覚ます。
「大丈夫?テレビで見たの、こうしたら治るみたいよ」
額に手を置き、熱は下がったと安心する。

ジュンジェは起き上がった。
「誰がこんなこと頼んだ、自分の部屋に上がれ」
「そうは言ってもほんとは傍にいてほしいんでしょ?」

ジュンジェがシムチョンを見つめる。
「諦めろっていっても『いやだ、諦めない』って言ってほしいんでしょ」

ジュンジェはただ見つめる。父との先ほどの会話がよみがえる。

「いやよ、あきらめない。あなたになんと言われようと諦めずにいるから。

だから言いたいことがあったら言って」

ジュンジェがこらえきれなくなり、絞り出すように話し出す。
「そう、言えなかった・・・」

涙がこぼれるジュンジェ。

「父さんに言いたかった言葉、一つも言えなかった。
家出て苦労したって。
お父さんが嫌いだったのに、それでも俺を探すのかなって思って番号も変えずに待ったんだ。それなのに電話の一つもなしで寂しかったって。
一人で大学いって一人で生きて・・・」

次々と涙が頬を伝うジュンジェ。

「会いたかったって」
涙が伝う。
 「すごく・・会いたかったって・・」

 声を絞るように泣く。

シムチョンは無言のままジュンジェをそっと抱きしめた。













しばらくすると、ジュンジェは落ち着き、二人は並んで座っている。
「ほんとに大丈夫?」
「ああ。さっきのことだけど・・・あれは・・・」
「泣いたこと?」

「泣いたっていうか・・ちょっと涙が出ただけなんだ、寝る前に薬を飲んだから。まともじゃなかったからあの二人にに言うことないからな」
「うん、忘れっぽいから大丈夫よ、ホ・ジュンジェ」
「そうか、そうしてくれ」

やっと少し笑みを浮かべたジュンジェにシムチョンは続ける。

「これからも言って。他の人には言えないこと。全部聞いて忘れてあげるから、ちゃんと」

立ち上がろうとしたシムチョンの腕をとり、引きとめるジュンジェ。

「本当に全部忘れる?」
「うん」

「じゃ・・これも忘れて・・」

シムチョンに口づけたジュンジェ。


あらすじ9-②へ続く







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